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紅色の門番

東方小説話   -紅色の門番-       原作:上海アリス幻樂団様  書いた人:GAZ


「まだ、6月なのに何でこんなに冷えるのでしょうか。」

手を擦り合わせて、はぁーっと息を掛ける。

「くしゅん。」

寒い。。。

「大丈夫ですか美鈴様?」

たまたま近くを通った妖精メイドが声をかけてきた。

「大丈夫ですよ、私は妖怪。体は丈夫なのですはい。」

「本当ですかー?ここ最近昼寝をとってないようですし、この寒さで風邪をひかれたのでは。。。」

本気で心配してくれてる様子でちょっと嬉しい。

「心配してくれるのは嬉しいですが、私はいたって元気ですよ。」

嘘だ。メイドの子が言ったようになんか風邪を引いたっぽい。。。

すると、考えこむように

「それならいいのですが。。。体調崩したらなら無理しないでくださいねー。」

そう言って仕事に戻って行った。

「本当は、無理したくないんですけどね。。」

1人で苦笑する。

「よぉ、美鈴。今日も館に入らせてもらうぜ。」

後ろから打って変わって元気な声が聞えてきた。

ほら、来た。

「また来たのですか、パチュリー様は只今新しい魔法の研究中ということで面会は拒絶だそうですよ。 特に魔理沙さん貴方は絶対に入れるなだそうです。」

「おいおい、そんな釣れない事言うなって。せっかく遊びに来たんだから少しぐらいいいじゃないか。」

これだよ。。。

「強引に突破するつもりなら私は手加減できないですよ?職務なので。」

職務怠慢している者にはお仕置が待っているので此所だけは譲れない。

「んじゃ、いつも通り強引に突破させてもらうぜ。」

少し脅しを入れたのに全く効果が無かった。

「では、私も貴方を強引に引き止めましょう。」

「ルールは緋想天。時間は10分な。」

この幻想郷では決闘を行う場合ルールと制限時間を決めて闘う事になっている。

「了解です。」

「3.2.1で決闘開始だ」

「3」

「2」

「1」

-決闘開始-

「はぁぁぁぁ。」

一気に魔理沙との間合いを詰める。体調が崩れている今長期戦は不利。
早めに決着をつけたいところだ。。

だが、「おっと、一気に攻め込むつもりか。」

接近戦は不利とみたか魔理沙はバックステップで間合いをあけてくる。

「っち。」

自分からルールを進言してきたのに積極的じゃない魔理沙。

しかし、勝つための切り札は必ず用意している筈だ。。。

「何を焦ってるんだ。決闘は楽しんでするものだろ?」

確かに、勝負所の駆け引きは楽しいが、こっちは負ければ即お仕置、
お気楽に楽しめと言うのは無理がある。

しかも、今週は胡蝶夢丸ナイトメア一週間服用の刑。

あれは、断固として受けたくない刑の一つ。。。

でも、このままだと埒が明かないか。

「それなら。」こちらも追わない。

「そうくるか。だが、これだけ離れていれば私の間合いだ。接近戦のないお前なんて怖くないぜ。」

ミニ八卦炉を取りだしスペルカードを宣言する。

「いくぜ、恋符「マスタースパーク!!」

来たか。。

熱量を伴う凄まじい虹色の光が襲いかかってくる。辺りに大音量の破壊音が響いた。





「訂正を一つ。」

「っな、私のスパークを貰ってダウンしないってお前どんだけ頑丈なんだよ。」

流石の魔理沙もうろたえている様だ。

「私が、近距離だけみたいな言い方をしてましたがある程度なら遠距離戦もできますよ。

それに、攻めるより守るほうが得意なのです。」

こちらも、スペルを宣言。彩符「彩光乱舞」!!

辺り一帯に弾幕を張る。

「今度は私からいかせて貰います。」

これなら自由に身動きが取れないはず。

今度こそ間合いを詰める。

「もらいました。」

腰を落した姿勢から鋭い上段蹴りを放つ。

「…っやば。」

魔理沙は両手で頭を庇うも勢いを殺しきれずに吹っ飛んだ。

「一発受けただけでこれかよ。。。」

意識までは飛んでいなかったようだ。

「手加減はできないと言いましたよ、まだやりますか?」

「いや、まだだ。。私こそ次は手加減しないぜ。」

「この状況でよくそんなことが。。。」

と言い切ろうとした時。

手の甲にポツリと水滴が落ちてきた。

「え、雨?」

空は、晴れているというのに雨が降り出している。

「天気雨…。」

「戦いの女神様はどうやら私に味方してくれたみたいだ。」

そう言って魔理沙はこちらに向って距離を縮める。

裏拳、中段蹴り、アッパーカット錬度の高い技を次々に仕掛けてくるがその全てを受け払う。

「血迷いましたか。」

人間ごときが接近戦で私にかなう筈が無い。

「いや、私は勝ち目の無い勝負はしないぜ。」

といきなり屈み強烈な足払いを放ってきた。

「――っ。」

予想外の攻撃で反応が遅れるがなんとかガードが間に合う。

すると、バキンと何かが割れるような音がして態勢が大きく崩れる。

「―しまった。」

「最初に緋想天ルールって言ったはずだぜ。」

彗星「ブレイジングスター!!」

「――っまず。。」

凄まじい速度でこちらに突っ込んでくる。

「じゃあな、いつも通り通らせてもらうぜ。」

そのセリフと体中に走る衝撃だけを感じ意識が闇に落ちていった。





「美鈴起きなさい。」

誰かに呼び掛けられて意識が戻ってくる。

「―いっつぅ。。」
当り所が悪かったのか、まだ身体中が痛む。

「おはようございます。美鈴。」

「あ、おはようございます……。って、咲夜さん!?」

咲夜さんの顔が何故か上にあった。しかも、頭には何やら柔らかい感触が。。。。

「え、、膝枕?」

「あら、お気に召さなかったかしら?」

ニッコリと。

「い、いえ。嬉しいです。。。」

「それは、良かったですわ。」

なんか恥ずかしくなって来たので話題を変える。

「えーっと、咲夜さんは何故ここに?」

言ってしまってから気付いた。魔理沙に館内へ侵入されたのを。

そして、頭の上に握拳を今にも振り下ろそうとしているのにも。

コツン。

「…え?」

予想していた痛みとは違い優しかった。

「メイドの1人から報告を受けました。貴女が体調を崩していると。」

「…あの子が。。。」

「体調が崩れているならちゃんと私に言いなさい、
無理をして貴女に倒れられては誰がこの紅魔館の門を守るのですか?
もっと自分を大切にしなさい。」

まるで、できの悪い妹に説教をする姉のようだった。

「はい。。」

本当にこの人には、頭が上らない。。

「分かってくれればいいのです。」

そう言って微笑んでくれた。




―紅魔館の一室。―

ランプの明かりが真っ赤な部屋の中を照らしていた。

「レミィ、貴女身内の運命を操るなんて悪趣味な事をするのね。」

二つの影の内片方がそう言った。

「あら、あの2人の身体も魂も全て私の物よ。少しぐらい運命を弄ったっていいでしょ。
それに、パチェだって自分の使い魔をよく魔法の実験台にしてるじゃない。」

もう片方が反論した。

「それはそうだけど。。」

図星の様だ。

「それに、あの2人は見ていて面白いもの。」

本当に面白そうに笑う。

「所で、"鼠"の方はどうしたのかしら?」

話題が変わった。

「あぁ、"鼠"は咲夜が捕まえて妹様に引き渡していたわ。」

淡々と述べた。

「あらあら。それなら今頃はこの屋敷に無理矢理侵入した事を後悔してるでしょうね。」

そう言って苦笑した。



数刻もしない内に少女の絶叫と狂気を含む笑い声が聞えてくる。

「そういえば、今宵は満月だったわね。」



夜はまだまだ更けていく。



東方小説話 ―紅色の門番―
                     終。



ここまで、お付き合いしていただいた方々ありがとうございました。
どうも、GAZです。
なんか相変わらずって、感じの内容な気が。。。
今回は、やりたかった事ができたので書いてて個人的には楽しかったです。
自己満足で終わらなければいいのですが。。。
次回は秘封倶楽部の二人か、霊夢、魔理沙の話を書きたいなぁとか。思っています。
それにしても「緋想天ルール」ってなんか違和感が。。(笑

では、また次回お付き合いいただければ幸いです。

書いている時に聞いてた曲
恋色マスタースパーク
亡き王女の為のセプテット
メイドと血の懐中時計
赤より紅い夢
その他etc

テーマ : 東方プロジェクト - ジャンル : ゲーム

コメント

No title

さくみりんキタw
いいねぇいいねぇw

いつかおぜうさまのも書いてくれると嬉しいです。
これからも楽しみにしてますねー
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